最近トレンドのNFTについてまとめます。
NFTとは暗号資産(仮想通貨)に近しいものでどちらもブロックチェーン上で発行・流通するデジタルデータの一種です。ブロックチェーンとは、ネットワークに接続されている複数の分散型コンピュータ技術を用いてデータを共有することで、データの改ざんを防ぎ、透明性を確保する仕組みのことです。ブロックチェーン上のデジタルデータにすることで上記の通り、NFTも暗号資産もデジタル空間で唯一無二の価値のあるものとしてやり取りが可能となります。
趣旨と離れますがビットコインは採掘(マイニング)という仮想通貨の発行と、仮想通貨の取引の承認・取引の取引台帳に移す作業により通貨として機能します。これらの作業を上記のブロックチェーン技術を用いて分散されたコンピュータの計算能力を使い、膨大な計算を行うことで通貨の偽造や二重払いを防ぎつつ、中央銀行を持たない通貨として成り立っています。
下記のサイトではビットコイン≠仮想通貨(暗号資産)と書かれています。
例えば、
・XRP(リップル):リップルネットワーク内で用いられる仮想通貨
・モナコイン:2ちゃんねるで使用されるAA「モナー」をモチーフとして2014年1月にリリースされた仮想通貨
・ネム(NEM):ネム(NEM)のプラットフォーム上では、決済やトークンの発行などが可能な仮想通貨
とのことでビットコインと違うようにも思えますが、なかなか定義が掴めないでいます。
これらはコインチェックなどの取引所に上場されているため、株式やFXなどのように投資(投機)できることで以前から注目されているかと思います。大半の人はこの売買ができること、値動きが重要なのであって、暗号資産がどういうものなのかは興味がないのかもしれません。
話は戻りますが、NFTは暗号資産とは異なり、通貨ではなく鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータそのものになります。例えばとあるCD・レコードであれば、他の人も変える・単なるコピー品でしかないですが、アーティストのサインがあれば、それは他の人が得ることができないこの世に一つしかないものになるというイメージです。
私が仮想通貨はあまり興味がなく、NFTには興味を持ったのは、音楽・芸術分野を保護、活性化させるものになるのではという期待があるためです。先ほども述べましたが、ビットコインが投資(投機)性の高いものであるのに対して、NFTはオークションに近いものです。
NFTが特に話題になり始めたのは2021年の2月ごろからです。
既に、
・Twitter創業者、ジャック・ドーシー氏の初めてのツイート
・Tesla創業者、イーロン・マスク氏が出品した音楽作品
・ケースメール社の創業者兼CEO、ジョー・ルイス氏による郵便切手
等がオークションにかけられて多額の売買がされています。
このNFTとシナジーが高いのはやはり音楽・芸術業界、ゲーム・アニメ等のクールジャパン系、YouTube等の動画・エンタメ業界ではないかと思います。
音楽業界ではCDはもちろんですが、音楽データも売れなくなっており、サブスクで聴く方が多いと思います。今までは音楽業界を支えていたのがLIVEだったのですが、現在のコロナ禍で以前のような運営・盛り上げは今後は難しいと思います。業界を支えるのに上手くNFTが使われないかなと思います。
また例えばコミケ等で出店している同人誌のような数量が限定されているものや、絵師さんが書いてくれたオリジナルグッズ、Vtuberのボイスなども活用できるのではと考えています。
またこちらの記事にもありますが、いわゆるインフルエンサーといわれる人たちのオンラインサロンやクラファン、Note、Clubhouseなどの入会・閲覧権利、公開内容も現在の形よりも高い収益性を得るための方法として使われる可能性があります。
私が使えるのではと思っていた特許の代替として、NFTを活用するというアイデアは既にあったのでちょっとだけガックリしました。特許は出願・審査・公開・拒絶対応・権利化などを経て、
・他社によるコピーを防ぐことが可能になる
・発明の権利を専有することができる
・ライセンス料が得られる可能性がある
などのメリットが生まれるのですが、その辺をすっ飛ばせるのではないかなと思っていました。
あと私が考えている活用法としては
・特許化できないもののライセンス料をとるツールとして使う(当業者が容易に想起できるもの、組み合わせ特許、分析・評価方法などのノウハウ)
・料理のレシピや農作物の栽培方法
・絶版になっている書籍の公開
・大学の授業のスライドをNFT化して、社会人学習に役立てる
とかでしょうか。
会社の関係上調べたのですが疲れた。。家に帰ってから仕事するもんじゃないですね。こっちを仕事にしたい。